論 考

積極的軍事主義にNO

 ボルトン米大統領補佐官が7月21日から22日に来日した際、在日米軍駐留費を3倍だとか5倍だとかに上げてくれと言ったという、米政府関係者の話を朝日新聞が報じた。

 官房長官は否定している。事実かどうかは目下不明だが、ありそうな話だ。

 目下の、いわゆる思いやり予算は、2016~20年に9465億円。これに加えて、米軍再編成予算も日本は負担させられている。

 今年の3月には、米国が、実際の経費+50%を主張しているという話もあった。トランプ氏の要請(強請?)によって、巨額の武器購入も飲んだ。

 いったい、国防なるものはおカネで片付く性質なのだろうか? 日米同盟、安全保障といえばほとんど具体的な内容の論議が見えないが、この際、国防論議を国民に見えるようにやってもらいたい。

 米国は世界中に武器を売りまくっている。なんのことはない、つねに危機を煽り、自身もまた、イラン核合意に典型的なように、国際的緊張を緩和させるよりも、危機を高める方向へとひたすら走っている。

 こんな戦略に唯々諾々と屈従するべきではない。安倍氏の積極的平和主義なるものは積極的軍事主義にあらずや。