日々道楽

政治家としての自主独立精神

 選挙戦では、候補者それぞれが自分の得意を語る、というよりも吠えることが多いから有権者には聞き取る技術が必要になる。

 こんなとき、いつも想起することがある。古代ギリシアでの話だ。

 市民は、派手な身振りや奇をてらった演説には常に警戒心をもって臨んだ。その結果、演説者も、吠えるのではなく、論旨明快に諄々と語りかけるのが主流であったそうだ。

 国内外の情勢は動いてとどまらない。そのなかで政治の舵取りは現実に立脚しなければならないが、いかなる目標・方向を目指して理屈を組み立てるか。

 目下の外交はアメリカと摩擦を起こさないという一点張りである。いかに擦り寄っても、アメリカは自国第一主義である。世界平和や、その基盤としての貿易が力によって捻じ曲げられるような動向に異議申し立てができないようでは、すでに主体性を欠いている。

 仲良くすることと、屈従することはまったく異なる。