カントは、「認識は対象を模写するのではなく、主観が感覚の所与を秩序付けることによって成立する」とした。
つい先日まで、北朝鮮はどうしようもないと認識して、「制裁あるのみ」と突き放し続けていた安部氏が、突然、無条件に話し合いをすると方向転換した。
まさにカントが指摘した通りであるから、なんら不思議はない。要するに、安倍的主観による認識が転回したわけだ。
これによって、吉兆いずれに転ずるかはわからない。
外交というものはペラペラ公開できないことがある、とはいうものの、このような転換は、きちんと国会で仔細を語らねばならない、
なぜなら、外交は博打ではないからだ。