論 考

国家のパラサイト集団

 政党助成が始まって25年、政治が浄化されたか。

 派手に現金が飛ぶような話はないが、政治浄化の核心たる政治家の精神はあまり変わっていないようだ。

 選挙戦ともなれば、対立陣営に差をつけるために、味方陣営においてきわどい演説が飛び出す。勝ちたい、勝たせたい決起集会ともなれば尚更だ。

 副大臣たる塚田某が、「麻生太郎命」「かわいい弟分」「渡世の義理」などと多数の市民の前で演説した。これでは政治家の選挙戦ではなく、やくざの出入りの出陣である。まったく程度がわるい。

 さらには利権を振り回す。自民党は税金を好き放題に使うことを天下に公言したのであって、まさか、それが政治家にとって大切な「正直」という美徳だと考えているわけでもなかろうが。

 やくざはアウトローだが、こちらは国家の寄生虫かシロアリみたいである。

 新聞は、自民党が緩んでいると指摘するが、本性を露呈しているのである。