論 考

子どもじゃあるまいし

 米国の農業団体や農業ベルトの政治家らが、トランプ政権に対日貿易交渉を早期に開催せよと迫っているらしい。

 昨年12月30日に米国抜きのTPPが発足、この2月1日からはEPAが発足したが、早くも対日貿易で豚肉・牛肉などが、カナダ・豪州・EUに追い越されつつあるという危機感である。

 しかも対中貿易紛争で、中国が米国農産物に報復関税をかけているから、小麦などは大きな輸出減を招いている。

 ギブ・アンド・テイクという言葉がある。テイクだけを主張し行動するのは精神的には極めて幼稚である。

 こんなことは交渉においては至極当然なのだが、トランプ氏はこんなことが分かっていないらしい。いままでの人生で相当無茶苦茶をやってきたであろうことがうかがえるのでありますねえ。