論 考

Regrexit

 イギリスのEU離脱問題の動向だ。18日に、次の3度目の採決に賛成する条件として、与党保守党議員がメイ首相に退任時期を示せと要求した。

 バーコウ下院議長は、以前採決したものと同じ内容では再採決不可だとの見解を表明した。これは、政府には想定外の事態である。

 そこで、離脱時期の長期延長説が出る一方、EU側では合意なきBrexitの可能性が強まったという観測が出ている。

 Brexitは、BritainのExitであった。今度は、国民投票での選択を後悔(Regret)して、RegretとExitを組み合わせた、Regrexitという新語が登場しているそうだ。

 再度の国民投票という流れになるかどうか。議会が事態収拾能力を持ち合わせないのは、やはり、最初の国民投票に問題があったと考えるのが筋道だろう。