論 考

適材適所の伴食大臣

 伴食大臣とは、実権・実力が伴わず、名前だけの大臣をいう。

 桜田某の頓馬かつ無礼な発言に、当然ながら新聞各社の社説は、ぼろんちょんにやっつけている。もともと好かれていない内閣の、不適格が指摘され続けている大臣だから火に油を注ぐ、の感である。

 毎日社説(2/14)は「やはり五輪担当務まらぬ」と切って捨てた。さらに、「首相は本当に桜田氏を適任と考えているのだろうか」と結語した。

 首相の本音は、やはり適任と考えているに違いない。なんといっても、桜田某どころではない不祥事を抱えているのが任命権者当人である。

 昨年末まではモリカケ騒動で、いかにカエルの面になんとやらであっても、首相氏はほとほとうんざりしていたはずだ。

 伴食ではあるが、桜田某に世間の批判が集中している間は、まあ、他人事であり、本丸は安泰だ。

 まことに適材適所の配置であって、顔で泣いて心で嗤うという役者ぶりではなかろうか。