論 考

隣国との真剣・真摯なお付き合いのために

 日本が、韓国(大韓帝国)の内政・外交に強く介入するようになったのが1904年、韓国併合条約を強要して統治権を完全に掌握したのが1910年である。以降、韓国を朝鮮と称し、朝鮮総督府を設置して支配した。

 日本が敗戦して、韓国は日本の支配から脱したのが1945年である。

 支配介入の期間は併合条約から35年間、それが終わってから今年で74年目になるが、依然として両国関係に大きな影を落としている。

 南北に分断されて、複雑な外交を展開しなければならないのも誰もが知っている。

 のほほんと日米同盟を当然として、地位協定の前近代性をさして気にしない日本人の気風と、韓国の気風は大いに異なる。

 日韓両国関係の未来を作っていくために、「いつまでも昔のことを持ち出す」という日本人的発想を本気で反省することが大切だ。