日々道楽

衆愚政治家の意味

 麻生氏の発言は本音だから、失言ではない。自分の思っていることをそのまま口にするのは、内容は別として、むしろ正直である。

 だから、不愉快に感じた人があるとすれば、というような修飾語をつけてうやむや(謝罪)にするべきではない。

 とにかく、この人の「痴性」はすでに折り紙付きである。

 ところで、本人はサービス精神を盛り込んでスピーチしている。話を面白くしたいのである。世間が失言だ、暴言だと批判するような話が熱心な支持者には好まれるのであろう。

 紀元前4世紀前後のギリシャでは、言葉巧みな演説家に対して、聴衆は「不信用」の態度を示した。人々は演説の内容を吟味して聞いたのだ。

 だから、演説家もまた、1つひとつ丁寧に語りかけた。これこそデモクラシーの態度である。これが堕落したとき、衆愚政治だというのである。