12月20日、プーチン記者会見があった。
北方領土問題に関する日本人記者の質問に応じて、「(日本の)安全保障体制ついて日本の主権がとれだけあるのか」と疑問形で回答したらしい。
普天間基地の辺野古移設で、沖縄県民と多くの国民が反対しているのに、日本政府はひたすらアメリカの意に従って辺野古基地建設に突き進む。
さらにトランプの武器輸出外交に唯々諾々と応じて、兵器ローンに苦しみ、国内兵器メーカーなどに支払い延期を申し入れるごとき事態を皮肉った回答だ。
ロシアとしては、北方領土を返還すれば日米安保の枠内だから、必然、米国の軍事基地化する可能性が大きいことを見過ごすわけがない。
日本政府が基地は作りませんと語っても信用できないという本音である。
さらに、イージス・アショアにしても、日本が防衛のためだというが、その相手国はロシアでもあるから、敷衍すると、平和友好の条件が育っていないことを言外に指摘しているわけだ。
日本では、メディアも含めて、あたかもロシアが2島返還を考えているかのような世論が作られているが、まったく、交渉相手の考えなど無視して、日本的物語を形成しているみたいである。
日本的外交の甘さが、プーチン発言によって露見している。