論 考

官僚国家の曲芸でございます

 「いずも」を空母化するが、空母とは呼ばない。いわく、多用途運用護衛艦。

 空母から発着するステルス戦闘機F35Bを常時搭載しないので専守防衛だと。

 コトダマ(言霊)国においては、言葉にタマシイがあるのだと解釈していたが、これは大間違いで、正しくは言葉でダマすという意義らしい。

 かつて、戦場における退却は転進、戦争に敗北して降参すれば終戦。

 戦後、歩兵は普通科、砲兵は特科、工兵は施設、戦車は特車と称した。

 そもそも軍隊である自衛隊のもとが警察予備隊、軍隊なのだが軍隊ではないというところから出発しているから、あたかも、存在しているが存在しない、まさしく忍者的軍隊なのであった。

 戦前の官僚国家は過去「完了」にあらず、現在「官僚」国家であるが、この方々の伝統的曲芸が、言葉の「籠脱け」なのでありますね。