日々道楽

官僚機構

 官僚は、自分が属する共同体の秩序・伝統維持にこだわる傾向が極めて強い。

 だから、カール・ヤスパース(1883~1969)は、「官僚主義によって運営される機構の先頭に立ちうるものは自己存在を放棄したものである」と指摘した。

 その官僚機構の頂点に立ち、機構内部の不祥事が露見して辞任した元官僚が、官僚機構を恣意的に動かそうとした「政治家」の告発? に動いた。

 「問題があれば在職中にやれ」というのは正論だが、ヤスパース的定義に基づけば、好むと好まざるにかかわらず「民間人」になったから、告発的行動ができたということになる。

 ブラック企業の中に居続けたければ、それを告発できないが、辞めたから告発できるというのと同じだ。