日々道楽

危機の時代の苦い思い

 政治家なる職業の人々が倫理道徳を備えた哲人だと思う人はほとんどいない。

 しかし、デモクラシーを肯定する政治家が自分の地位確保のみに狂奔して無分別な政策を決定するのが当然だと認める人もまた少ないはずだ。

 政治家が選挙で選ばれるのは自国内であって、諸外国の人々の人気を獲得しても政治家にとって直接的な利益はない。

 だからといって、自国内のもっとも独善的な人々に受けのよろしい政策を外交に展開することになれば、世界の平和どころか秩序が崩壊する。

 この程度の認識をもたない人がアメリカの大統領としての権力を振り回しているいまの世界は、どう見ても、コントロール不能の道を暴走しているとしか考えられない。

 今年は第一次世界大戦終了から100年、第二次世界大戦終了から73年に当たるが、まことに剣呑な時期にある。

 権力の恐ろしさを認識しない人を世界中の政界から放逐するしかない。