論 考

陳勝呉広たれ

 野党の6党派が、国会連携で一致し、参議院選の共闘も大筋合意したらしい。

 ここで、共闘成果を挙げるようにポジティブな競争をしてもらいたい。

 昔から、わが国の野党は、いつも共闘に性根が入らない。ちまちまとわが党の目の前の損得を考えるからである。

 権力の大きさについて、この間、骨の髄まで理解したはずであろう。権力を取った連中が暴走すればとんでもないことになることもわかったはずだ。

 権力の大きさと、各野党の利害得失を比較すれば、その利害得失など小さいものだ。これをきちっと頭に叩き込んで活動してもらいたい。

 秦に対して、陳勝と呉広が対決を挑み、敗れはしたものの、やがて秦が滅亡する端緒を開いた。

 野党の皆さんには、陳勝呉広の精神で挑んでもらいたい。