トランプ氏は中間選挙の集会で、民主党について「邪悪、国を破壊してベネズエラに変えようとする犯罪政党」だとぶった。
トランプ氏が巻き起こした、いわゆる「ポスト真実」の流れは、「ファシズムの前触れ」だという指摘も出ている。
実際、ファシズムの定義からして、トランプ的デマゴーグを支持する共和党、民衆を見ていると、すでに十分にその傾向が出ている。
アメリカでは、1950~54年に、マッカーシー上院議員による政敵の反共攻撃が猛威を振るった。わたしは当時を文献から想像するしかないが、国情は似たような雰囲気であったと思う。
R・H・ローピアの『マッカーシズム』(岩波文庫)の翻訳者は、「アメリカは時々奇妙なことをして世界を驚かすが、これはアメリカ戦後史に現れた奇妙な現象の最たるものといえよう」(1983)と記した。
ここにはある種の楽観主義がうかがえる。今回はどうなるか!
11月の中間選挙がどうなるか。