日々道楽

政治は安定していない

 わたしが組合支部(組合員2千人)の末端役員に初めて当選した際、尊敬する先輩からいただいた忠告をいまも忘れない。いわく、

 「たかが組合役員だと思ってはいけない。組合役員は、組合という組織の権力者なのだ。決して忘れないように」

 これは素晴しい見識である。以来、1日として忘れたことがない。

 権力機構にあって、権力者だということを忘れると組織運営に必ず過ちが起こる。自分は大丈夫だなどと考えるのは大間違いだ。

 いまの自民党は、権力のおぞましさを考えたこともない、すなわち政治家としての品位を欠く安倍氏が総裁に連続3度選ばれた。

 すでに大方の国民には長期政権に対するうんざり感が漂っている。安倍氏は、致命傷もそのまま引きずっている。

 今回の総裁選では反対派抑圧も目立った。権力維持が目的化していることを隠しようもない。

 読売は、この間政治が安定したと社説に書くが、その安定とは、数で好き放題やっただけであって、本当の政治的安定ではない。

 木を見て森を見ないような読売の社説もまた権力のおぞましさを知らぬ事実を露呈している。