ナポレオン(1769~1821)言行録から1つ紹介する。
「わたしは権力を愛している。だがわたしが権力を愛するのは芸術家としてなのだ。わたしは音楽家がヴァイオリンをうまく弾くときのように権力を愛しているのだ」
権力をヴァイオリンにたとえるのは、さすが文化の国のフランス人と言うべきか。ヴァイオリンが奏でる曲は、妙なる音色であってほしい。
ヴェルレーヌ(1844~1896)の詩の一節(上田敏訳)。
「秋の日の ヴィオロンのためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し」
自民総裁選の内幕がぽろぽろ出るが、こちら、芸術とはとんと縁がないみたいで、ひたぶるにうら悲し。
芸術の秋でございます。