日々道楽

人材枯渇

 安倍三選をめざす自民党内部の動きが、ナチの宣伝技術にそっくりだ。

 安倍支持の獲得は、「批判力のない信奉者・同調者」にのみターゲットを絞る。要するに、安倍のすべてを信ずる人だけである。

 当然ながら、候補者の考え方を聞いて判断しようとする人たちに関しては、はじめから終わりまで無視する。だから公開討論会をやる気がない。

 ここにはウイングの広さを自慢したかつての自民党の姿はない。政党を作っている個々人の存在する意味を認めない。

 政党の強さは、個々の党員の独立した「知性」にあるが、単に頭数だけを集めることに専心するわけである。

 派閥全盛時代には、その弊害が党内外で批判されたのであった。いまは、いずれの派閥も活動力を失い、ただ、頭数にモノを言わせるだけになった。

 かくして、目下の自民党総裁選から見えるのは、自民党という政党が数は確保しているけれども、頭脳の弱い徒党路線を一目散に走っている。

 ボス以上の見識をもつ人士が、安倍でまとまる派閥には、すでに存在しないという見方もできる。