本日の読売社説「カンボジア与党 強権がもたらした総選挙圧勝」、日経「逆流したカンボジア民主化」、朝日「容認できぬ異常な選挙」といずれも厳しい。
邦字紙がするカンボジアの総選挙結果の批判は当然である。
しかし、わが国政治もカンボジアと比較して威張れるようなものではない。わたしは、右に同じだと主張する。
とりわけ、読売・日経の政府与党に対する論調は腰が抜けている。
自民党が2012年に発表した改憲案は、どう読んでもデモクラシーの否定である。これをきちんと批判してみよ。
幕府の奥詰儒者だった成島柳北(1837~1884)は、堂々と幕閣を批判し、「大名小名安本丹」と喝破したこともある。安本丹はアホンダラという意味である。
柳北は明治に入り、「朝野新聞」を発行して健筆を揮った。