論 考

自民が変なのは猛暑のせいではない

 民主主義は手続きだという。ただし、手続きさえ経由すればよろしいという意味ではない。

 多数決は少数意見の尊重が必要不可欠だ。

 そもそも国会の議員数は与党が圧しているが、得票数においては与野党とんとんである。

 議員数だけで決するのが手続きとして正当というのであれば、すでに、いかなる議論も中身空疎な形式に過ぎず、それは手続きではなく、儀式である。

 今回の参議院議員定数改定も論外だ。

 与党の支持者でも、民主主義を理解している人はしっくりこないであろう。まして、与党を支持しない人は、ますます政治に失望する。

 政治家が、国民が失望するような政治をやらないというのは正論なのだが、自民党の場合、支持しない国民は失望して、政治から遠ざかってほしいというのが本音である。

 そんなわけで、反自民党のわたしは、ますます政治を注目して、自民党批判を繰り返す次第である。