トランプ氏が貿易戦争を仕掛けた。証券会社は、貿易戦争のリスクについて深刻な分析をしている模様だ。
この事態において、海外エコノミストは「なぜ円が上昇しないのか」を注目している。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の短期資産保有残高が、この3月末1,250億ドル(13.7兆円)に達した。GPIFの積極的な外国株購入が目立っている。この動きが、従来、円を引き下げ圧力を長引かせていると分析されていた。
しかし、それだけではないという分析がある。
円が上昇しないのは、貿易戦争のようなリスクの時代には安全な避難先でないと、市場が判断したかもしれないというのだ。
海外のファンドが、円買いをしなくなるとすれば、円安を喜んでいる場合ではなくなるが、関係当局はどう考えているのであろうか。