論 考

ドイツチームの敗退

 お祭り好きの人がご機嫌麗しく騒動なさるのはよろしい。

 しかし、負ければ切腹だの、サムライらしくないの、撃沈覚悟だのと、まったくモノゴトの歴史も、戦争もきちんと考えないみたいな表現が踊るのは気持ちがよろしくない。

 それどころではない。

 ドイツチームが韓国チームに敗退したのが27日だ。

 他国応援団からすれば、「むかつくほど」強かったドイツチームが予選リーグで敗退したのは、まさか! である。

 監督、選手のおごりであるという批判だ。

 さらに、ドイツチームのヨアヒム・レーウ監督は2006年からの長期にわたっており、それが、メルケル首相の長期政権と重なって、メルケル批判に力を与えるという。(6/29  フィナンシャル・タイムス社説)

 なんとも本質的脈絡を欠く話だが、八つ当たりだ、とばっちりだと笑ってすませられるようには思えない。