論 考

日本のかじ取り

 米国FRB(連邦準備銀行)が今年2回目の利上げをした。さらに、年内3回としていた利上げを4回にするとした。ユーロは大幅安の動きだ。

 新興国のマネーが流出しつつある。加えて、米国による貿易摩擦がどのような影響を及ぼすか。

 ECB(欧州中央銀行)は昨日、量的緩和を年内に終了すると発表した。

 わが国においては、株は上がっても企業業績に反映していないという中小企業の苦しい声が上がっている。

 日銀は政府の言いなりで、不動の! 金融緩和とマイナス金利政策を継続している。赤字国債は、あたかも青天井のごとしだ。こんなことを続けていれば、日本の体力はますます弱る。

 本日、日経社説は「米利上げ加速のかじ取り問われるFRB」と主張したが、深刻に問われているのは「日本の経済・金融・財政政策」であろうに。