嘘をつき続けると、ニッチもサッチもいかなくなって、惨めな思いをするのは自分である。
米朝会談の評価がいろいろ論じられている。
トランプ氏も金正恩氏も、国内政治のために体裁を取り繕っているのであれば、つまり、罵詈雑言のやりとりから、お互いが国内政治基盤を固めるために首脳会談を利用したのであれば、双方の利害対立から早晩ボロが出る。
双方が本気の善意で事態を進展させたいのでなければ、事態はさらに悪くなる可能性が高いという理屈である。
民主主義国家においては、失敗すればリーダーは責任を取る。この責任を取るというのが曲者で、実は、ただ権力の座を降りるだけである。
失敗によって現れる状況に対して、リーダーは何ら責任を取らない。取ろうとしても取られないのである。
かくして惨めな思いをするのは、何のことはない、アホなリーダーを担いだ国民諸兄というわけだ。
アホなリーダーに追従して右往左往(取り繕い)する政府の領袖もまた、嘘をつき続けるタイプである。