論 考

勤勉について考えた

 2月から5月末までの4カ月間、やりたい仕事(活動)ではあったけれど、北海道・沖縄を除いて、東西南北の急ぎ旅であった。

 列車、自動車の旅ではあるが、やはりくたびれた。

 もちろん、ささやかに他の仕事もあるわけで、ぽっかり休養をとる日がほとんどなかった。

 これでは新聞すらゆっくり読めない。何か考えごとをするためには時間の確保が非常に大事だと痛感した。

 で、長時間労働という日本的労働事情が、皆さんの活力を大幅に減退させていると、わたしは思う。

 「身を粉にして働く」のは決して勤勉という美徳にあらず。サディズムか、マゾヒズムの精神的世界にあらずや。

 働き方を本気で改善していくためには、まず、基盤たる1日8時間・週40時間を実現しなければならないという思いをますます強くした。