論 考

春闘高揚の出発地

 昨日は内房線の長浦へ行った。駅を出ると正面に風車がある。東京湾からの風がかなり強い。わたしは日本海育ちだから海風には懐かしさを感じる。

 今日は外房線の茂原へ行く。海まで10kmくらいあるから太平洋を拝むわけにはいかないが、当地は鹹水からヨウ素を生産する工場が多いことで有名だ。

 茂原から外房線を80km程度走ると安房鴨川へ到着する。ここは内房・外房の終着点(出発点)である。

 安房鴨川といえば、1956年1月13日に、総評・中立労連の賃金討論集会が開催された。主催者は200人も集まればと予想していたのに、なんと一挙1,000人を超える参加者が集まった。

 旅館が5軒程度の閑散とした海辺の町が春闘高揚の記念地になった。

 それから62年のいま、わたしは、働く人の新しい運動モデルを模索している。本日、これからの小旅行で何か気づきがあればよろしいのであるが——