論 考

確信犯ですね

 昨日の安倍氏の新人国家公務員に対する訓示の末尾――

 「だからこそ、これから国家公務員として歩む人生、全体を見渡し、あらゆることに思いを巡らし、国民の信頼を得、負託に応えるべく、高い倫理観の下、細心の心持ちで、仕事に臨んでほしい。」

 多少でも情報を検討している人であれば、「あなたにそれを語る資格がありますか」という思いを抱いたのではあるまいか。

 まるで大昔の超然内閣のごとく、世論は一切合財無視。我が道を行く。厚顔無恥の典型である。

 なぜ平気なのかを考えて、わたしは気付いた。安倍氏は一言も「公務員は国民に対する奉仕者である」こと、すなわち「公僕」であることを語らない。

 これは意図的であろう。すなわち、新人諸君に対して、内閣(自分)に忠誠を尽くせと語った次第である。