松本文明内閣府副大臣が、沖縄でヘリ不時着問題を追及した志位議員に対した「それで何人死んだのか」と野次を飛ばした。本音である。
この人は都議からの叩き上げだが、最初から自民党筋でもなにかと懸念されている人である。たまたま当事務所間で先の衆議院選挙では数回演説したが、これがまあ、典型的な猫なで声でやる。
立憲民主党の長妻議員に大差をつけられて今回も比例復活していたのだが、先の熊本地震の際の不調法も記憶に新しいところで、またかという感じだ。
安倍氏は「沖縄の人々の懸念を『軽減』」と書いてあるのを「軽視」と読んだ。すぐ訂正したが、これも、間違いではなく本音である。
自民党が緩んでいるという指摘があるが、緩んでいることが問題の本質ではなくて、彼らの本音が問題なのである。
また安倍氏はたびたび「暴発するかもしれないとの議論に乗ること自体が北の交渉力を高める」と答弁するが、これまた本音だ。
なんとなれば、北朝鮮は「交渉で有利になるために恫喝外交しているわけで、暴発する気がない」と読んでいることになるからだ。
暴発を危惧する見解は、制裁一本槍で突っ走った場合、北朝鮮が「最早これまで」となってしまうことを危惧しているのである。暴発というものは計算づくではないのである。
かくして、国難の、国民の命と安全を守るのと修飾語を重ねるけれども、実は、国難だという本気がないという本音の露呈である。