科学論文の改ざん事件がまたまた発覚した。
単純な話、共同して作業しているメンバーが見抜けないのは、本来の共同作業が成立していないことは間違いない。
各人が自分の仕事を抱え込んで専門店化(!)していくという話は大昔からある。さらに、研究開発などは手柄を立てる競争になりやすい面もある。
研究者が期限付き雇用されているという問題は、研究者本人の立場からすれば極めて重たい。
すでにルーチン化している仕事を要領よくこなすだけでも大騒動だが、研究開発なんてことになれば、心理的圧迫は並々ならぬものだ。部外者にも直ぐにわかる。
研究開発というものは、やってみなければわからない。納期を設定するのは仕方がないけれども、なにがなんでも納期優先というマネジメントにしてしまったら、研究者が腰を据えてやっていられないと、わたしは思う。
やはり、ここは、「失敗を誇らしく語り合える」ような組織文化を構築するべきではないだろうか。