スペインのカタルーニャ州議会選挙は、いわゆる独立派が得票率で48%を獲得した。ここからみれば一気呵成の独立はできない。
同時に、スペイン政府直結の人民党が3議席(前11議席)まで減らしたので、中央政府に対する批判は明確である。
そもそも今回の独立問題の高まりは、人民党がカタルーニャ自治法を中央政府の都合で強引に変更したことに端を発しているから、この間の州民の不満に対して中央政府がきちっと応対しなければならない。
当事者同士が膠着状態にある場合、仲介者の役割が極めて大事だ。EUはいままで静観してきたが、EU本部が動けない事情があるのならば、加盟国のいずれかが動く手もある。
10月6日にはスイスが仲介の動きをみせた。