日々道楽

知性と品性

 辻清明(1913~1991)『日本官僚制の研究』の初版は1952年であった。

 全体を流れる主張は、いわく、わが国は「官尊民卑」にあるというに尽きる。

 日本国憲法で、公務員はpublic servant(公僕)に転じたはずであったが、どっこい、そうは問屋が卸さないのである。

 モリ・カケ騒動は、もちろん本丸は安倍一派であるが、その「守護」の壁を守っているのは官僚とその体制である。

 民主主義の憲法70年を経て、依然として生きた亡霊さながらの戦前官僚体質にあきれ返る。

 いかに高学歴で知識を積んだとしても、人間的品位が高まらないという見本だ。この1年、つくづくこの思いを心に刻んだ。