論 考

国連加盟して61年

 本日は61年前の1956年、日本が国連総会全会一致で国連加盟を認められた。重光葵外相は「東西の架け橋になる」と挨拶した。当時は東西冷戦真っただ中であった。

 国際秩序というものは、実は仮説でしかない。しかし、それでも、それなりに実用的なものである。

 国際秩序は、常に超大国を中心に動いてきたが、最強国が覇権を維持するのが容易でなくなっている現在、わが国の立ち位置は極めて大事だ。

 わが政府は「力の外交」を信奉しているらしいが、それにしては、国際的力関係の動向に対して鈍感すぎるのではあるまいかねえ。