日々道楽

人づくりの視点

 教育関係者の指摘だ。

 いわく、いまの点取り虫教育においては、誰もが自分がこぼれないように必死で、なんとか正社員の座につくと、フリーターになるのは自己責任の問題だという気風が支配しているという。

 まあ、それも一つの見識であるけれども、働く人々を十分な生活ができないような仕組みに追い込んでいる、いわゆる「政財官鉄のトライアングル」に対する視点がまるでないのは幼稚である。

 わが国の富の配分をもう少し配慮すれば、人々が日々の暮らしに追いかけられてあたふたせずに、誰もが、もっとなにか工夫して、好ましい社会作りに参加しようという積極的な気風を形成できる。

 個と全体を誰もが考える社会であってこそ、「人間は社会的動物」といえるのであって、ヒューマニズムの社会だといえるのだと思う。