NHK受信料に関する判決が出された。
ただし、この判決は問題を正面から捉えていない。
テレビを設置しても、NHKを視ない(視たくない)人はいるわけで、視ない人から視聴料をとるのが妥当であれば、それは税金と変わらない。ならば、極論すればテレビを設置しない人からも取るという理屈になる。
公共放送の重要性だとか、NHKのあるべき姿だとか、NHKの在り方を考えたい――というのが本日の主要新聞社説に登場するが、視ない人からは視聴料を取らないのがスジだ。
そうでないのであれば、すでにNHKは国家と同じであり、かくして公共放送の不偏不党などありえない。
そもそも、NHKに不偏不党を要求するのはないものねだりと等しい。