論 考

他国の懐ではあるけれども——

 2018年度米国防予算上限7,000億ドル(78.8兆円)を上院が可決した。

 従来ならば基本予算(兵器+給与)5,490億ドルであった。それをトランプ氏が6,030億ドルに引き上げたものを、上院は6,342億ドルに引き上げた。さらに国外作戦経費として657億ドルを追加した。

 これによって兵士2万人・給与2.4%増。F35を90機、アショア・イージスミサイルを28基・艦艇13隻などを新規に手配する。

 トランプ氏は「歴史的レベルで巨大な軍事予算増だ。米国の未来は明るい」と演説した。

 レーガン政権が財政赤字で苦しんでいる当時、軍事予算の大盤振る舞いをやったが、まったく同じことをやっている。

 軍事予算を大盤振る舞いするような事態が、「明るい国の未来」だと考えるようなオツムには、とてもついていけませんねえ。