論 考

仲良きことは美しいばかりでない

 朝日新聞(本日)が、政府関係者発言として、トランプ氏が安倍氏に電話で「ティラーソンをどう思うか?」(10/4)と聞いた。北朝鮮問題を巡って、ティラーソン国務長官は対話路線を打ち出し、トランプ氏との齟齬が報道されていたときである。

 安倍氏は「いまは、制裁を進めるとき」だと応じたそうだ。

 これ、扱いがオフレコ発言で、政府関係者といえば官房副長官か首相秘書官という解釈になるが、要するに、いかにトランプ氏と安倍氏が緊密かを示唆したいのであろう。

 こんな回りくどい表現で、安倍氏がトランプ氏に頼られているみたいな話を流す必要はさらさらない。

 なにしろ、トランプ氏は、公僕としての誉れが高いモラー特別検察官にロシアゲートで追い込まれて歯ぎしり中。安倍氏は、いかにしてモリ・カケ蕎麦の食い逃げを果たすかで躍起だ。

 まさに類は友を呼ぶ。