みんなのコラム

政党HPの目線は上から? 下から?

編集部

 上から目線の自民党と下から目線の立憲民主党、その姿勢はそれぞれのHPからもうかがい知ることができます。

 自民党の10月8日ころまでは、安倍総裁と幻冬社社長との談笑映像が流されていた。国難なんてどこの話?

 10/2 立憲民主党がアカウント開設、3時間で1万人のフォロアー、10/3 立憲民主、東京都選管に設立届け。ツイッターフォロアー3万人、10/4  フォロアー9万人。これは自民党のそれまでの累積を圧倒する数字とか。

 自民党は10/9ころから、党のホープの顔写真、講演会の広告、総裁が出席した国際会議風景や、街角で通行人に北朝鮮への圧力強化のボードにシールで貼らせたり。Jアラートの発令記録をずらずら並べるなどは自慢げだったが、自党の外交政策の失政をアピールする効果は満点。政権の手柄話を図解したものも、憲法を無視、曲解、否定し官僚に忖度させる自民党のことなので、あぁまたか、以外の感想はない。

 党広報政策のニコニコ生放送とかでは、自民党総裁ネット戦略アドバイザーとかの山本一太がギターを弾いたり、あの菅さんの笑顔なんてここでしか見られない超レア画像も。いずれも関係者ばかりで外部の人間は登場していない。

 一方の立憲民主。電話で「こんにちは、立憲民主党のボランティアですが、今度の選挙をよろしく」と勧誘された。組織されなくても動員を掛けられなくても、個人の思いが一緒なのだと確認した。地元の自民党候補の電話からは候補者の演説が、録音音声で一方的に流されてきた。

 ジャーナリストの津田大介は、献金方法の提案を書き込んだ。哲学者の内田樹は、昨日立憲民主党に個人寄付しましたと書き込み、「個人として思いを託せる人を支援して議会に送り出せる仕組みを拡げることが今の日本には必要だ」とツイートした。

 10月14日18:15分現在、寄付者922名、総額17,041,497円集まりましたとの書き込み。寄付を始めてわずか一日半のこととか。

 できたての政党なので過去の活動報告記事はない。かわりに記事は100パーセント、徹底してフォロアー投稿、短文、提案、写真、党首演説の追っかけ動画、下から目線の、素人のすがすがしさ。

 10/15 下から目線の立憲民主フォロアー175,445人、上から目線の自民党124,942人。日本の民主主義は今、大きな社会実験のさなかにある。