筆者 奥井禮喜(おくい・れいき)
世界は緊張でピリピリしている。と、わたしは思うが、ひょっこりニッポン島は、まさに別世界である。
石破氏が、10万円相当の商品券を15議員に配ったという話は、まことに緊張感なく、緩み切ったシマリのない話で、アウトだ。
メシを食うのに土産がいるか。石破頭脳の骨とう品ぶりに、笑う気にもならない。みなさん、お返しされたらしいが当然です。こんなことで、政治家の名誉を汚してはなりません。
わが国が直面する政治・経済情勢からすれば、のんきな内輪ヨイショ関係を維持する気遣いなど粉塵のごとしだ。金額の以前に、危機的状況下の国政を仕切る人物が、まことに些末な気配りをしていることが腹立たしい。
トランプのような権力者が出て来たにもかかわらず、アメリカのお尻にくっついていれば大丈夫という安直感そのものだ。トランプは、明らかに一国覇権主義である。なにをしでかすか分かったものではない。
普遍的価値観を有する国同士の連携を掲げてきて、アメリカのお先棒担いで走ってきたが、果たしてこのままで大丈夫か。
トランプはカナダに51番目の州になれと失礼千万なことを語ったが、日本は、カナダ以上に大切にされているのだろうか? 言いたくはないが、カナダ以下、州になれなどと言わずともとことん下駄の雪でくっついてくると思われているのじゃないか。
やせても枯れても独立国だ。いずれの超大国、大国が変になろうとも、しっかりとわが道を歩んでいくのが日本の在り方だ。と、石破氏も考えておられるはずである。
少数与党になっても、与党は与党である。少数、多数に関わらず、野党の意見を丁寧に聞くのは当たり前だ。少数与党を妙に意識して、うろちょろ数合わせばかりに頭が走っているから、自党議員にまでつまらぬ気遣いをする。
いまの国会の状態を見れば、まるで世界の激動とは無縁である。世界どころか、日本の財政破綻という事態に至っているとの危機感がまったくない。厄介は、つねに先送りでしのいでいる。
商品券問題が追及されるのは必然だ。またまた、天下の問題はそっちのけですったもんだを繰り返すことになろう。
というわけで、もはやこれまで、石破氏は、すっぱりお辞めになるべきだ。
