筆者 奥井禮喜(おくい・れいき)
気象情報では、危険な猛暑という言葉が定番になった。たしかに。
昨日午後、ほんの10分ばかり、葉書をポストに投函するために外出したが、脳天を熱波が押さえつけるみたい。長袖シャツを着用する習慣だが、ズボンのポケットに手を突っ込んでみると、布地が熱くなっている。
低温のサウナだという表現があるが、きわめて妥当だ。
いつも2時半に新聞が到着するのだが、今朝はなかなか来ない。起きるとすぐにコップ一杯の水を飲む。しばしして、あずきバーをかじる。これは非常に硬い。もろくなっている歯がポロリでは困る。
昔、越後の笹飴をいただき、透明な粒をいきなりがぷっとやったら、奥歯に被せた金属がくっついて外れてしまった。
しかし、あずきバーは氷菓だから、時間がたつとポロっと落ちることもあるので、要注意。緊張! してかじるので、しばし暑さを忘れるというわけかも。
日米外務・防衛相の2+2会議で、在日米軍に統合司令部がつくられて、自衛隊の統合作戦司令部と一緒に防衛の取り組みをおこなうという。自衛隊の、米軍の下請け化が進むのじゃないかという指摘があるが、正しくは、すでに下請け化しているものを公式に認知するように見える。
日米両者相まって「拡大抑止」強化を推進するというが、言葉の綾にしか見えない。むしろ「危険拡大」である。
万一、台湾が攻撃されたら、自衛隊はすかさず戦闘態勢にはいるのだろうか。わたしには、拡大抑止など言葉遊びにしか見えない。
自民党麻生氏は台湾と日本は一体だと現地で大見えを切った。果たして、日本人に戦争する覚悟があるのだろうか。覚悟もなく、拡大抑止策が増長する結果、戦争にでもなったら、日本人はまた、「政府に騙された」というのだろうか。
こんなことを妄想していたら、あずきバーのかけらがぽろり。
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団扇を 風扇と書いて 風おくる
みなさま、日ごろのお付き合いありがとうございます。