中国が北朝鮮の後見人だというのは俗説である。
報道でわかっているだけでも、むしろ不仲というべきである。金正恩が叔父の張成沢を処刑したのが13年。彼こそ中国とのパイプだった。今年2月には金正恩の兄・金正男が暗殺された。金正男は長く中国に住んでいた。
15年10月の北朝鮮労働党創設70年に、中国から劉雲山が派遣されたが、北朝鮮から中国へのアプローチはほとんど報道されない。
最近北朝鮮は、米中等しく罵詈雑言を浴びせかける。
おそらく中国は、北朝鮮の崩壊をなにより警戒しているのであろうが、それは後見人というような立場ではない。
アメリカが、中国に対北朝鮮のリーダーシップを要求し期待するのは的外れである。ということを、ホワイトハウスの皆さんがわかっているのか。