くらす発見

絵を描く暮らし―描くことだけじゃない

筆者 POOHさん(たじま・かずお)

 高崎市にNTT東日本群馬支店が社会貢献事業として開設しているユーホールという展示スペースがある。誰でも格安で気軽に作品展示ができる。個人やグループの利用者はコロナ禍以前に戻りつつある。

 私はここの利用者有志による「友の会」の会長を務めており、年3回の展示企画や運営の他、一般利用者の展示サポートなどもおこなっている。

 NTT民営化直後にスタートしたユーホールは来年で35周年となる。今年はその記念事業も企画する予定だ。絵を描くというのは独りキャンバスに向かって絵筆を動かすだけではない。「絵かきは絵だけ描いていればいいというものではない」と美大の教授が言っていた。

 昨年は武蔵野美術大学校友会の群馬支部長も委嘱された。ただの肩書だけならお断りするのだが、様々なジャンルで活躍されている卒業生をネットワークして活動することの面白さを感じている。昨年末にはユーホールで校友会群馬支部展を開催した。レベルの高いユニークな作品が集まり、さすが武蔵美を自負しつつ、来場者からもご好評をいただいた。

 こうしたことも私にとって大切な「絵を描く暮らし」なのだ。