論 考

体制が整いつつある

筆者 奥井禮喜(おくい・れいき)

 輪島港は海底が隆起しているのではないかという。水面がいままでより1~2メートル低くなっている。停電が2.7万戸、断水6.6万戸、孤立集落14地区、土砂崩れ100か所など、次第に事態が見えてきた。

 熊本地震の際には、発生5日目に、自衛隊が2.4万人現地入りしていたが、今回は5000人で遅れているという批判がある。いまのところ理由はよくわからない。

 製パン会社がパンを、製麺会社がカップメンを、飲料会社が水を、衛生品会社が生理用品・おむつを、ガス会社がコンロ・ボンベを―と、頼りになる動きも出ている。各種カンパ活動も始められた。

 まだ情報が整理されていないようだが、体制が整いつつあるのは間違いない。以前あったように、議会で批判合戦をやるのではなく、知恵と力を精一杯出し合ってほしい。