論 考

イスラエルの暴走を止めたい

 ようやく新聞にイスラエルに圧迫され続けてきたパレスチナ事情が掲載されるようになったが、どうも鈍い。

 ハマスはいわゆるテロ組織ではない。アメリカは国内のユダヤ人の影響力が大きいから、イスラエルへの行動制限を本気で主張するだろうか。疑わしい。

 ヨーロッパは、かなりパレスチナへの同情の機運が見えてきたが、まだ、イスラエルを自制させるほどではない。

 中国は王毅氏が、イスラエルは自衛の域を超えたと発言した。いま、いちばん大事な見識である。

 パレスチナ問題をしくじると、世界はますます戦争への距離が近くなる。この程度の事情がわからない世界のリーダーたち(日本は別)ではなかろうが、果たして、有意義な行動を打ち出せるだろうか。

 イスラエルにジェノサイドをさせることになれば、傍観者にも大きな罪がある。しかし、もっか鍵を握るリーダーがいない。

 今朝の朝日新聞は、石油ショック時のトイレットペーパー騒動をかなり紙面を割いて掲載したが、ピントがずれている。