円安が止まらない。1ドル148円を記録した。
植田日銀総裁は、早期の金利対策修正観測を否定した。FRBが引き締め長期化を表明しているので、日米金利差はどうにもならない。
なによりも直視しなければならないのは、日本経済の実力が下降傾向を脱していないことだろう。通貨価値は、その国の経済実力である。
かつて円高の際、財界はとにかく下げろでよかったかもしれないが、こうなってくると、日銀の政策に期待するばかりでは、絶対に円安を克服できない。
安倍時代から、株が上がれば景気がよいの一本調子であった。株高を見て、いい調子だと喜んでいるが、本物の株高ならば、円高圧力が作用するはずである。