麻生氏はそれなりに正直だ。
元国民民主党副代表の矢田氏を首相補佐官にしたことについて、21日、賃上げ布陣の内閣であり、連合と取り持ってもらいたい、と語った。
これにはなかなかの狙いがある。財界党である自民党が本気で賃上げ支援政党になるわけはない。連合傘下の組合の関心を得たいわけだ。
さらには国民民主をパスする狙いもみえる。もっとも早々に効果が出るのはこちらだ。
組合のみなさんには、初歩的ではあるが、賃金論の勉強をしてもらいたい。あまりのほほんとしていると、その次は組合の存在理由の懐疑論に点火する。