リストバンドの計器から、脈拍で授業に対する集中力を測定するという話。
わたしの子ども時代には、背筋を伸ばしてまっすぐ先生の顔を見なさいと言われて、うんざりした。
勉強に興味を惹かれていれば面白いから集中する。しかし、背筋を伸ばせ、先生の顔を見ろというのは集中力とは別で。むしろ余計な負担だ。
だいぶ後になって、欧米の子どもたちが、手で顎を支えたり、思い思いの恰好で勉強しているのを見て、これでいいじゃないかと思った。
もちろん背筋をまっすぐ伸ばして姿勢をただすのはいいけれども、こんなことを訓練されたのではたまらない。
脈拍で集中力を測定するよりも、授業の内容を工夫するほうが上等じゃないのか。集中力の訓練自体に意味がないとは思わぬが、集中力を訓練しても他のことを考えているかもしれない。
訓練よりも、自発的に勉強する意識を高めることが本筋だ。