論 考

中米関係と日中関係

 レモンド商務長官が訪中して、米中定期対話で合意した。商務相トップの定期会合を年1回、次官補級を年2回、貿易・投資などにつき作業部会を設置する。

 中米は罵り合いつつ握手ができる。つまり建前(メンツ)と実利を共存させ得る外交関係である。いちおう、中米関係に安全装置ができたと考えてよかろう。

 まあ、日中関係は実利もメンツに引きずられる。政府・外交当局者は、この辺りをいかにお考えだろうか。いかにもジメジメとした両国関係を、中米関係を参考にしてお考えになったらいかがだろうか。

 思想はともかくとして、相互の信頼関係を構築する外交力がほしい。