袴田さんの再審で、静岡地検が有罪立証する。
いまさら新しい証拠が出るわけがない。
東京高裁が証拠捏造を指摘したことについて、証拠がないと反論する。事件の捜査は素人か見ても杜撰である。
検察は証拠を探すのが本業だから、証拠がないことを証明するのならわかるが、犯罪を決め付けるのは怪しい証拠を押し出しつつ、自分のほうは完全無謬だと断定するのは、いかにも権力主義である。これでは中世の暗黒社会だ。
検察の看板を背負っていても、人間だから間違いはある。それを謙虚に、自重自戒しつつ捜査に当たらないのであれば、戦前の検察と同じだ。
おそらく、裁判所が検察の失態を指摘したことを放置すれば、検察の株が下がると考えているのだろうが、これはまた露骨な検察セクトである。
人を断罪できるのは真実だけだ。検察が正義で真実なのではない。