論 考

際限なき泥沼化でいいのか

 1950年代に建設されたカホウカダムの破壊は、依然として誰がやったのかわからない。

 構造的欠陥による破壊だとは考えにくい。もし、そうなら戦争との関係からはよかったことになるが、戦争との関係も不明だ。

 外から破壊するのは、頑丈につくられているから簡単ではない。そうすると、ダム内部から破壊されたとみるしかない。

 ロシアもウクライナも相互に相手を非難しているが、いずれが破壊したにしても戦争との関連から考えると、きわめて剣呑である。

 ウクライナ戦争はすでに長期化し泥沼と化している。国際条約で禁止されている行為であるから、ますます最悪のデスマッチへ進んでいる。

 ウクライナが西側に支援を引き付けるためには、民主主義の橋頭保として立つ、断固たる戦闘意欲を示すのが手っ取り早いが、人が倒れていくことは避けがたい。

 一致結束、ウクライナを支援するという西側の現在の取り組みはどう考えても限界だ。停戦への取り組みを一刻も早く開始するべきだ。