論 考

教えるのか、学ぶのか

 1980年代は、「会社は大人の遊園地」といった。

 1990年代は、「大学は学生の遊園地」といった。

 ただいま会社は、とてもともそんな恐ろしいことはいえないだろうか?

 ただいま大学は、まあ、そんなものか?

 それはともかく、学者に対する評価なるものは、たぶん絶対値では不変だろう。ただ、遊園地の管理人程度に思われる割合が増えたのではないか?

 こうべを垂れて学ぼうとする学生も昔から主流派ではない。垂れるのは学問の深奥に対してであり、骨と皮の人物がまとうている肩書ではない。

 (本日の朝日新聞「折々のことば」に違和感あり)